作家養成コラム

講師陣からのアドバイス

2019.03.12

創作・執筆のヒント

3月の親睦会では、講師陣に対して様々な質問がありました。その一部をご紹介致します。

【質問1】
取材を上手く進めるにはどうしたら良いでしょうか?

【講師より】
まずは、相手のことを勉強することです。取材内容に関することはもちろん、例えば、相手の得意分野がスポーツであるならば、スポーツについて必ず勉強してからインタビューに挑むこと。
こちらの引き出しが多くなくては、話を続けることは出来ません。話を続けることが出来なければ、本当に聞きたいことを引き出せないでしょう。
そして、相手の話をよく聞いて下さい。より話を引き出せるタイミングを見極めること、相手にたくさん話してもらうようにすることが大切です。

【質問2】
どうすれば、小説がうまく書けるようになるでしょうか?

【講師より】
とにかく本を読むことです。乱読で構いません。まずは、乱読の方が良いとも言えます。広く好奇心を持ち、多くの作家の作品に触れましょう。
気に入った、感性の合う作家を見つけたら、その作家の初期の作品から順番にすべて読んでみることもお勧めします。
そして、とにかくコツコツと書くこと。最後まで書くこと、作品を完成させることが大切です。
小説を書くには経験値も必要です。「もう若くないから」とあきらめない。年齢を重ねた分だけ経験値が高いのですから、いいものが書ける可能性も高いのです。

【質問3】
書く為にしていることはありますか?

【講師より】
一日一語帳をお勧めします。本や新聞・雑誌、ニュースでも構いません。自分が知らなかった言葉を見つけ、意味や使い方を調べて書き留めておきます。
毎日続ければ、一年で365語の言葉を学んだことになります。語彙力、表現力を上げることが出来ます。
また、「本屋に入ったら、右端の本棚の3番目の段の端にある本を買う、読む」などのように決めておき、出かけた先で本屋を見つけたら、それを実行してみて下さい。自分の興味のある物だけでなく、広く知ることが大切です。いつも行く本屋や図書館では、自分の興味のある分野の棚にしかなかなか行きませんね。このようにして、自分を動かしてみて下さい。
人が集まる場所は、人間観察が出来る場所です。電車の中でスマホばかり見つめていてはもったいない。周りの人を良く観察しましょう。何を話しているのか?(今の世の中の人、若い人、年配の人の興味対象な何なのか?)服装、動作も観察しましょう。日頃からよく観察しておかないと、人間を描くことは出来ません。