受講生の声と実績
受講生の声と実績
今年で十年目になった心斎橋大学での受講である。受講を決めた時、藤本義一先生を始め豪華な講師陣の顔ぶれに驚いた。
最初は、自分史が書けたらとの動機であったが、すぐに出来れば小説が書ければという思いに変わった。しかし何度書いても、小説には「盛り上がりと意外性が必要です」と言われ続けてきた。それでも、めげずに書き続けて行こうと思っている。十年間でほとんど成果らしいものがあった訳ではない。月刊誌『たる』に一度だけ掲載された。それも毎回出し続けて、九回目にやっとのことであった。初めて冊子に載った自分の文章は嬉しかった。
受講している先生は、いつでも書いたものを読んでくださる。そして、必ず詳しいコメントと共に返却されて来る。もちろん厳しいコメントもあるが、時にはお褒めの言葉もあって一人嬉しくなる。私は今回の十年を以って心斎橋大学を終了しようと思っている。同期で入った仲間はもう一人も残っていない。それでも、毎年新しい仲間が増えて、講座終了後の仲間との時間もとても大切な時間なのだ。この学校に来て仲間が出来たことは、かけがえのない宝物だと思っている。
色々なところに公募を続けて来たし、これからも続けるつもりである。残念ながら、評価としては今一つの自分ではあるが、書き続ける力は頂けたと思っている。私は、これからも書くことを諦めずに、終生書き続けるつもりである。