受講生の声と実績
受講生の声と実績
心斎橋大学に入学する前、私は物語を結末まで書き上げる事が出来ませんでした。書き始めてはすぐに行きづまって先に進めなくなる、そんな状態から抜け出したい一心で入学を決めたのです。
私だけ書けなかったらどうしよう―。
不安を抱きながら通い始めると、先生方が最初の授業で口をそろえて、こう仰いました。
「人に読んでもらう前提で書きなさい」
「上手くなるには沢山書くしかない。途中で投げ出さずに最後まで書ききれば一作ごとに上手くなる」
この言葉に勇気づけられた私は、あれこれ考えるのをやめて、まずは一週間後に先生に読んで頂くことを目標に書き始めました。
それから半年ほどの間に私は課題も含め十の作品を書き上げました。短い作品ばかりですし、どれもまだ完成には程遠く推敲が必要ですが、結末にたどり着くことさえ出来なかった半年前を思えば、大きな進歩です。
私が在籍する児童文学コースは課題作品の合評を中心に授業が行われ、先生だけでなくクラスメイトからも作品の感想や意見を聞くことが出来ます。自分では見過ごしていた矛盾点や伝わりにくい表現など、毎回多くのことに気づかされ、客観的な視点で自分の作品を見直すトレーニングになります。
先生からは、読者を惹きつける内容にするにはどうすればよいかなど、推敲の具体例を交えて実践的な指導をして頂けます。
児童文学コースには四つのクラスがありますが、私は「色々な作品を書いてみて自分に合うものを探したい」という思いから、個人的に各クラスの課題にそれぞれ違う対象年齢を設定して書いています。
先生方が生徒一人一人に合わせた指導をして下さるからこそ、やってみたいことに積極的に挑戦できるのです。
目標である新人賞応募に向け、これからも先生方や共に学ぶ仲間から多くを学び刺激を受けて、実力を養っていきたいと思います。